自分ごとが人ごとになった時、全てが変わる

実は私、人前で話すのが超苦手でした。もともと小心者ですから注目が集まると心臓がバクバクして、ものすごい緊張します。そして何を話して良いのか全然わからなくなり、想像した通りに恥をかいてました。まさに悪い予感が百発百中です。

この話をすると、佐浦さんが嘘でしょ!とかよく言われるんですが、本当に本当なんです。そんな人が今、大勢の人の前でセミナーしたり、人に偉そうに何か教えてたりするんですから人生とはわからないものです。

それで、いつからそのように人前で話ができるようになったんですか?って聞かれるんですが、これには3つの秘密があります。今日はその話をシェアします。

1.ある本の言葉による気づき

小さいながらも会社の社長をやっているのに、大勢の人を前に緊張しちゃう小さな自分が嫌で、いつかなんとか克服したいと思っていたのです。

そんなある日、衝撃の一文に出会います。どんな本だったか名前は忘れてしまったのですが、とにかくその本にはこう書いてありました。

人前に立つと緊張する人は、「失敗したくない、恥をかきたくない」という、”自分ごと”に焦点を当てていて、”人ごと”に興味がないからだ。

まさにその通りでした。私はこの一文を読んでとても恥ずかしくなりました。人のために伝えようという観点で、それまで考えたことがなかったのです。

かっこいいプレゼンをキメるとか、自分の立場を誇示する「形」ばかりに気をとられていて、相手に貢献できるメッセージがなかったのです。

2.プレゼンの型を知る

プレゼンといえばスティーブ・ジョブスやTEDなどが話題になっていました。どうしてあんなに流れるように人前で話ができるのか。当時私が尊敬していた経営者交流会を主催する社長の講演会でも、講演内容を録音して家で聞き返したり、そこにはどんな秘密があるのか自分なりに調べました。 そこで出会ったのがこの本!

 

付属のDVDは必見ですね。著者のガー・レイノルズさんは長年日本にも在住されていた方で禅の考え方を取り入れていて、日本人には馴染みやすい内容です。

この本のエッセンスは、

言いたいことを事前に1つに絞り、説得力のある順番で組み立てる

というものです。つまり、素晴らしいプレゼンや演説には準備が必要なのです。思いつきで話しているように見えて、何を言うかポイントを絞る。

私はこれでわかりやすいプレゼンの型を手に入れました。もちろん今でも話を詰め込みすぎてしまう癖があるので、たまに見返すようにしています。

3.実践の場を設ける

ここまで2つで私は人前で緊張して、何を言っているのかわからないまま恥をかいていた原因がわかりました。しかし頭でわかっていても、実際にそれをやるのとは別の話です。

そこで、私は人前で話す機会を意図的に作ろうと考えました。まずはロータリークラブやBNIといったビジネス異業種交流会に積極的に参加して名刺交換を繰り返し、人前で自分が伝えたいことをシャドーボクシングのように繰り返し繰り返し実践しました。

さらに有効だったのは、自ら交流会を企画するというもの。ホテルの部屋を貸し切ってFacebookで集客して、なんらかのテーマを決めてコミュニケーションの場を自分で作るんです。ここで大切なのは、集客する前にまず場所を予約するということ。

場所と時間を決めて第三者と約束してしまえば、もうやるしかないからです。

そしてそれは自分主催ですから適当にやるわけには行きません。絶対に面白いものにしなければなりません。人が3名しか集まらず会場費を払ったら大赤字だったこともありましたが、それでも繰り返すうちに人はどのようにすれば集まるかが、感覚で掴めるようになったのです。

つまり最終的に集客に成功する前に、かなり失敗しているのです。


たいていの人は最初の呼びかけで人が集まらなかったところで、「3人しか来なかったですね。やっぱり難しい」と諦めます。しかし私は違います。

「3人も来てくれたなんて、もっと楽しくやれば次はその3人がさらに人を呼んできれくれるに違いない」

と考えます。ある意味おめでたい考え方だと言われるかもしれませんが、これはとても大切なポイントです。自分にとって都合の良いイメージを常に信じるのです。

とにかくこの頃は、話すのにいちいち緊張している暇がないほど人前で話す機会を設けました。人になんと思われようと気にならないほどに自分を麻痺させるのです。

すると不思議なことに参加者の皆さんから「佐浦さんのおかげで〇〇さんと良いご縁をいただきましたよ」などと、思わぬ副産物に恵まれるようになったのです。そこからは参加者の笑顔や出会いを提供すること自体が、楽しくなってしまい、どうしたらもっと楽しんでもらえるか、いつのまにか思考を凝らすようになっていったのです。

ですから何ごとも最初からうまくできることなんてないっていうことです。

ところでこの話、実は商売を立ち上げるとき基本でもあります。どういうことか、まとめると

  • まず、こうありたいと決める
  • それに近い人を研究して真似る
  • とにかくがむしゃらにやってみる
  • 失敗を受け入れながらも良いイメージを信じる
  •  少しでもホメられたことを意識して強化する

商売とはこの繰り返しです。約束された道など初めからないんですから、自分の思いつきを形にして、市場でテストして改良していく。ほとんどの起業家は自社の売上に悩み、売上をあげるためにある時点で必死になります。

しかしそれは人前で話すプレゼンの例で言えば、何の準備もなくその場でうまく話そうともがいているだけです。お客さんから見たらそれは緊張していて、大変そうだなぁと感じるだけです。

売上のために顧客を獲得するのではなく、顧客獲得のために売上を上げる。

億万長者メーカー ダン・ケネディ

全ての職業にお客さんがいます。「給料は会社からもらっているから、私にはお客さんがいません」という人は考えが浅すぎです。給料は誰からもらっているか、もっと良く考えるべきです。そしてお金をもらう=お客さんでもありません。あなたの上司もあなた自身のお客さんです。

あなたにとってのお客さんは誰ですか?
そのお客さんを喜ばせていますか?
もしそうでないとしたら、どうしたらもっと喜んでもらえますか?

心からお客さんに焦点を当てはじめたとき、全てが変わり始めるんです。
あなたが提供したものと同じものを、あなたは得るだけなのです。 

ABOUTこの記事をかいた人

山奥に移住したITマーケティングコンサルタント。コールセンター、宝石商、旅館などあらゆる業界に従事した経験から、IT×マーケティング×神道を基本に、個人・企業の事業を遠隔支援。「我がまま人生実現をサポートし、日本を明るくする」を使命に情報発信中。