会社も宝石も永遠に

実は私、もともとは宝石商なんです。高額品ですから、1日に1人で、しかもたった数時間のうちに1200万円売り上げたこともあります。 非常に怪しいですね 笑

日本では宝石商といえばあまり良いイメージを持っていない人のほうが多いかもしれません。ところがジュエリーというのは世界では本当の富裕層を相手にする巨大なビジネスで、宝石の販売は実は非常にレベルが高いのです。

なぜなら、宝石ほど稀少性があり、世界のどこへ行っても換金性が高く、美しくて耐久性があり、永遠に価値が保証されるものはないからです。石ころ一つに数十億の価値がつく世界です。

日本は島国ですし、民族同士の宗教戦争などありませんでしたからすっかり平和ボケした国になっていますが、海外は常に領土争いを繰り返してきた文化で、身につけた宝石は国境を越えて逃げ出す時に肌身離さず着け、移住先で換金することで、命を繋ぐことができる、貯金の役割も果たす美しいお守りなのです。

なので海外では、たいていの日本人がイメージしている、単なる個人の贅沢品という側面だけでなく、何かのお祝いや、次世代へのプレゼントとしてジュエリーが代々引き継がれて文化が発達してきたわけです。

つまりジュエリーとは、

心あるストーリーを次の世代に引き継ぐためのツールで、しかもそれは美しい”自然からの預かりもの”なんです。

日本にはそのような深〜い本物のジュエリー文化が根付く前に、バブルが崩壊してブームが去ってしまいました。
そもそも宝石業界全体で希少な宝石を大衆化して商品にしようという試みが誤りだったのです。今考えればそんな私も、押し売りこそしませんでしたが、そのような渦中にあったのかもしれません。

宝石は消耗品ではありませんから、売上げを安定させるのがとても難しく、生活のためにお客さんを探している自分が
どこかで嫌になっていたのです。

宝石の本当の価値を伝えるには、むしろ価値ある高額品を勧めなければならない。しかし、そのような成熟した富裕層顧客にはなかなか出会えるものではない。それでも生活していくには・・・

そんな葛藤の中で、自分の経営知識が足りなかったこともあり、ますます経営が苦しくなっていったある日、妻との出逢いから人生が変わっていきました。40年の東京の生活を全てリセットして、阿蘇の田舎に移住し、職業を変える決断をしたのでした。

さて、かつての私のように、

「とりあえず、生活のために」
「とりあえず、選んだ道を貫き通すために」

と、本当はどこかモヤモヤしたものを抱えて、あなたは仕事をしていませんか?

そこで、そんなあなたにとても参考になるドラッカーの教えを今日は共有したいと思います。 ドラッカーは次の3つをしなければ、企業は必ず行き詰まると言っています。

1.直接の成果 

2.価値への取り組み

3.人材の育成 

「直接の成果」とは売上ですね。以前の私は、まさにここだけを追いかけていました。すべて「自分のために」なんです。しかし、そんな私は行き詰まって初めて、考え始め、本に助けを求めて、実践しながらあとの2つを手に入れました。特に大切なのは2つ目の「価値への取り組み」です。

それは、

価値とは誰にとっての価値なのか?

ということです。ここに全ての利益の源泉があり、これこそ私の人生を変えたマーケティングそのものです。

つまり

顧客の葛藤や悩みを中心に考え、自分の得意分野でそれをどう解決するか、常に取り組まなくてはいけない。

ということです。それは顧客を変えるのではなく、自分を変えるのことなのです。

そんなこと、当たり前だと思いますよね。本を読んだ時は私もそう思ってました。

しかし、この言葉の意味は思っているより深いのです。もし、あなたがこれを今できていれば、世の中がどんなに景気がわるかろうが、かなり会社から評価の高い社員として高給取りになっているか、社長としてかなり儲かっているはずなのです。

この当たり前が本当にできているか?自分に徹底的に問い正すまで、私は随分と時間がかかりましたし、今でも常に忘れがちになるので、毎日自分に問いかける必要があるほどです。

さらにドラッカーは、企業の使命の3つ目に「人材の育成」 を挙げています。

組織とは、死という限界を乗り越える手段である

と言っています。

つまり世の中に価値を提供することを、自分の寿命をこえてしつづけることはできません。そこで自社の哲学に惚れ込んでもらい、社員を教育して啓蒙していくことでしか会社は生きていけない。

それは

次世代に自社の理念を残すために、人が人に想いや考え方を託すための仕組みが、会社(法の人)だということです。

今日書いた他の何かにとても似ていますね。 真理に近づけば近づくほど、この世のものは全てが繋がっているかもしれません。

ABOUTこの記事をかいた人

山奥に移住したITマーケティングコンサルタント。コールセンター、宝石商、旅館などあらゆる業界に従事した経験から、IT×マーケティング×神道を基本に、個人・企業の事業を遠隔支援。「我がまま人生実現をサポートし、日本を明るくする」を使命に情報発信中。