今、地域活性化に必要なこと

実は私が東京から阿蘇に移住する前に、とても大切な経験をしてきたんです。それがあったから移住してきたと言ってもいいくらいの、私の人生にとってとても大切なイベントです。

それはどんなものかというと、

神社を学びのコミュニティにする

というものなんです。その名も寺子屋ならぬ社子屋(やしろこや)

今でも毎月浅草神社さんや大橋氷川神社さんで開催されています。 

私も講師として何かできないかなぁと思って、自前で古事記の絵本をスライドに映し出して、紙芝居おじさんみたいな役をかって出て、なんとか日本の神話を面白く表現しようと随分がんばったんです 笑。

神主さんのご意向で日本文化を子供達にもわかってもらうために、昔の遊びや人形作りなどのワークも取り入れ、難しい話ばかりでなく、楽しく参加者同士が交流することを主眼に置いたとても素晴らしい定例会になりました。

最初は「参加者が2人でも、3人でもやりましょうね」って神主さんとお話していたんです。ところが多い時は130人ほどが集まったでしょうか。とにかく神社やお祭り、日本が大好きな人たちがどこからともなく集まって、いつのまにか素晴らしいご縁に勝手に発展していきました。

私にも今でもわざわざ東京から阿蘇に団体で来てくれるくらい、素晴らしい仲間がたくさんできたんです。そして「社子屋のお陰で良いご縁ができました」とか「社子屋のおかげであの友達に出会うことができました」とか、本当に嬉しい言葉をいただくようなったんです。

もちろんこれは、神主さんの許容力や、氏子さんの協力、また何よりも神さまのお力があったからこそ実現できたものです。神社の社務所で日本や神話のことを誰でも気軽に学べる機会を作り、難しいイメージのある神社の常識を破り、よそ者の私の意見を取り入れて、新しいものを作っていく神道はやっぱりスゴいのです。

このような活動に私が一所懸命だったのは、実は私がそもそも日本を知らなかったからです。今でこそ神社について、私もいろいろと語れるようになりましたが、以前はお寺と神社の違いもわかっていませんでした。 ほんとに日本人としては恥ずかしいことです。

もっと早く知りたかった。もしもっと若い頃から日本を知っていたら、人生はもっとより良い全く違うものになっていただろうという気持ちが、そこにはありました。つまり、私がそうだったように

日本には自分の国のことをよくわかってない人がたくさんいて、機会にさえ恵まれれば日本のことをもっと学びたい人が無数にいる。

と感じたのです。

例えば池上彰さんの番組が高視聴率なのは良い例でしょう。日本のそもそもの話をわかりやすく説明してくれさえすれば、学びたい人はたくさんいるのです。なぜならどんな日本人でも自分の生活に深く関わることばかりだからです。知らないということは本当に大きな差を生むんです。

昔は爺ちゃんや婆ちゃんが近くにいて、神話とか神社の話をたくさんしてくれたんです。地方に住むとよくわかりますが、今でも田舎の爺ちゃんは神社参拝を欠かしません。自然の力は侮れないと知っているからです。

今、全国の地方で地域活性化をめざして、さまざま助成金が出て皆さんがんばっています。でも正直言ってほとんどダメです。見えるものにお金をかけているうちは全然効果ありません。

こんな偉そうなことを言っちゃって、本当に恐縮ですが、なぜ私にこんなことが言えるかというと、私自身が子供の頃から全国の旅館や観光地に足繁く通っていた観光客だったからです。

観光客はその土地独自の文化や歴史、普段と違う非日常を体感してに来ている

ということを忘れてはいけません。(特に西欧の外国人観光客)

だからモノに投資する前に、まず人に投資すべきです。日本とはどんな国なのか?そもそも我が村、我が街にはどんな歴史があるのか?そこに産まれた私たちはこの歴史の中のどのような地点に立っているのか?

 これらを知らなければ、どうやって観光客に我が村、我が街を売り込むことができるのでしょうか?

住人が母なる大地にもっと大きな愛着や関心を持ち、そこから顧客の立場になって考えない限り、現代の情報供給過多の時代にどんな商品、どんなサービスも顧客に選んでらえません。

だからこそ、私が経験させていただいた、地域の産土神さまをお祀りして、そのもとで地域の歴史文化を学び、郷土愛を育て、そこから大きなムーブメントを作り出すというようなことが非常に大切なのです。

そもそも、お金とは感謝の現れなんです。参拝客がお祭りや人生儀礼で感謝を込めて玉串料を奉納し、地域の神社が繁栄すれば、自ずとその街の文化が栄えるようになっているのです。浅草神社には三社祭、伊勢神宮にはお蔭参りがあります。神社仏閣に人が集まらなければ、その観光地の活性化は難しいでしょう。

郷土愛とマーケティング、この重要な2つのテーマに共通するのは、人の教育なのです。
忙しいからこそ、もっと多くを学び、人の手を借りる必要があるんです。

そんなことで私はもう一度九州各地で、コミュニティづくりに貢献し日本を元気にしていこうと思います。共感していただける方との出会いを楽しみにしながら。

ABOUTこの記事をかいた人

山奥に移住したITマーケティングコンサルタント。コールセンター、宝石商、旅館などあらゆる業界に従事した経験から、IT×マーケティング×神道を基本に、個人・企業の事業を遠隔支援。「我がまま人生実現をサポートし、日本を明るくする」を使命に情報発信中。